【 愛知県岩倉市 】 名車 美術品 劇用車 骨董品 販売 ヨコイ アート レンタル
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本作は金梨地霞文塗が内側に施された時代漆塗箱に収められた大名家への献上品。
本作三幅対図は「乙卯」の年号より寛政7年真夏に描かれた御品と判り、 好適手であった円山応挙が1795年8月31日に亡くなった直後に喪に服し描かれた三副対として余白を薄黒塗りとされています。
壮年期に描かれた同じ下絵を用いて描かれていても梅花群鶴図の中央下に踞る鶴は壮年期の絵では 成鳥で嘴が伸びており、 本「梅花群鶴図」では嘴の伸び切っていない鶴として親鳥達が庇う図として変化をつけられています。
余白が薄暗い故に足に明るい色づけをして絵の完成度を高めており、「雪中金鳥図」では 鳥の羽根の色がさらに精密な色合いを醸し出し磨きがかかり、向日葵雄鶏図もさらに洗練されて、 紫陽花の花も 薄暗い余白に際立つ色付けを施した独自独創的な試みを見せています。
尚「 心洗館 」は天明の大火で居所とアトリエの「 心遠館 」を失って隠楼された石峰寺の 一室を名付けたものと云われ、 晩年に於ける最後の大作三幅対となっています。
●寸法:1幅2200mm×1085mm